
夏の松戸に灯る小さな光の祭り
松戸宿坂川献灯まつりは、千葉県松戸市の松戸駅からすぐの坂川沿いで行われる、地元密着の夏祭り。かつて松戸宿と呼ばれたこの地域では、古くからとうもろこし市が夏の風物詩として行われてきましたが、現在のような献灯まつりが行われるようになったのは意外に近年で平成18年(2006年)からのこと。

観音様の縁日に皆で献灯を行なったという言い伝えや、とうもろこし市、縁日屋台などこの地ゆかりのあれこれを包括してはじまった献灯まつりですが、今年第19回目を無事開催することができました。

地方都市のこじんまりしたイベントだと思っていたのですが、行ってみると想像以上の人出で、川沿いの細い遊歩道は夕方には人込みでぎっしり。屋台の前には小さな行列もできていて、地元の夏らしい熱気が漂っていました。

すでに坂川にはぽつぽつと灯篭が流れてきていましたので、上流方面へ向かって進んでみます。

灯篭の流し場を発見しました。灯篭を流すには流し場の裏側に並んで順番を待ち、代わるがわるひとりずつ流すシステムのようです。

公式によると、灯篭の数は約1,300基とのことでしたが、川面に灯りが一斉に流れるタイプのイベントではないので、上流からぽつぽつと流れてくる灯りを待ちながら撮影する感じです。雰囲気はとても良いのですが、「灯篭流し」と聞いて連想する「川面いっぱいに流れる灯り」を期待してしまうと、正直肩透かしを食らうかもしれません。

しばらく粘りましたが、そういうわけでブログ用の写真はショットによってはほんの少しだけ「盛り」ました。灯篭を大量に増やしたわけではなく、現地の雰囲気を損なわない程度に、川面の灯りをちょっとだけ補強したくらいで。全体の雰囲気は大きく逸脱していないので、ご了承ください。

また、手持ちの夜間撮影につき相当にISOは上がりましたが、最近のLightroomはRAWデータをAIで鑑賞レベルまで簡単に補正してくれますので、ノイズ除去機能もフル活用しています。フィールドでは撮影だけに集中集中。

下流に来ると、流した灯篭がどんどん集まってくるので盛らなくてもいい感じに撮れました。放流後のこれら灯篭は回収して、後日坂川沿いに建つ松龍寺でお焚き上げを行うそうです。

下流付近で川に入って灯篭を誘導する現地スタッフの姿が印象的でした。派手さはないけれども、人のにぎわいと川面に揺れるやわらかな光がとても心地よく、地元の人しか来ないような小さなお祭りに思いがけず癒されます。



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