
白くて光る安価なグラボの選択肢
12年ぶりに刷新した自作PCを最近のトレンドである「光るPC」仕様にして楽しんでいますが、グラフィックボードは数年前に導入したGeForce GTX1650をそのまま流用しています。GTX1650は2019年に発売されたミドルクラスのグラボで、省電力ながら価格と性能のバランスが良く、当時よく売れていた製品でした。

私は所謂ゲーマーではないのでグラフィックボードはそこそこの性能であれば実用上問題ないのですが、このパーツだけ光らないのがなんか寂しく思えてきて、新しいPCに合わせて白くて光るグラボが欲しいなあと思うようになりました。そこで中古で入手したのが玄人志向のGK-RTX3060-E12GB/OC/WHITE。

GeForceは先日最新のRTX5000シリーズがローンチされましたのでこちらは2世代前の製品ということになりますが、最近注目されているレイトレーシングやDLSSといった新しい機能はちゃんと装備しており、最新の重いゲームをゴリゴリに動かしたいのでないなら十分な性能と判断しました。一世代後のRTX4060が128bitでVRAM8ギガですけど、こっちは世代が古いのに192bitでVRAMも12ギガ積んでいるというのも素性の良さを感じます。

そしてこの白い筐体、素敵です。GTX1650に比べると倍近く長さがあるのですが、新調したケースが大きめなので余裕で収まります。

PCに取り付けました。補助電源として8PINコネクタの接続が必要ですが、TDP(定格消費電力)は170Wと比較的控えめなので私のPCの電源(650W)で問題なく動きそうです。8PIN補助電源ケーブルは白いPCにお似合いの白い延長ケーブルを使って外観にも気を使います。

電源を入れると正面のGALAXの文字が光りました!できればGEFORCE RTXの文字も光ってほしかったですが、なかなかの存在感です。

下から覗き込まないと見えないのですが、2個の空冷ファンも光っています。光り方はメーカーが提供するXtreme Tunerというソフトウェアで制御することができるとのこと。このファンですが負荷の小さいときは自動で回転が停止するというエコ仕様で、普段はファンの音はほぼ聞こえない静音設計です。
モンハンワイルズはどれくらい動く?
さて、まさに今ゲーミング界隈で話題なのが2月末に発売されるMonster Hunterのシリーズ最新作「Wilds」。これを動かすためにグラボを新調したいという方も多いのではないでしょうか。ちょうど2月に入りベンチマークソフトやベータ版の配信が始まったので試してみたいと思います。ちなみに私、モンハンといえばPSP時代からの古参です笑。
公式ベンチマーク計測
まずはGTX1650でベンチマークを走らせた結果がこちら。FPSこそ平均40程度ありますが、評価はあまりよろしくないようです。それもそのはず、メーカーが推奨するグラフィック環境はNVIDIAならRTX 2060 Super以上、最低でもGTX 1660 Superなので、GTX1650は最低条件を満たしていないことになります。

この推奨環境をクリアしているRTX3060の結果がこちら。「非常に快適にプレイできます」評価を頂けました。スコアは3倍以上アップ、FPSは60を超えているのでまずまずでしょうか。グラフィックプリセットが「中」ということで最高画質というわけではないのですが、十分にきれいに感じられました。

Beta版をプレイ
日程は限定されていますがちょうどベータ版のプレイが可能でしたので実際のゲームを動かしてみましょう。まずはダメもとでGTX1650で動かしてみたところ、最初のうちは画質は荒いながらもプレイできていたのですが、モンスターが出現して驚きました。ご覧ください、モンスターがただのポリゴンの塊になっています。

岩が襲ってきたのかと思いました笑。おそらくGTX1650のVRAM容量の4GBをオーバーしてしまったためではないかと思われます。これはやっぱり、GTX1650でのプレイは無理そうですね。

はい、RTX3060でのプレイ画面がこちら。当たり前ですがちゃんとモンスターの造形をしているし、それどころか体毛のふさふさ感まで細かく表現されていました。

もっと性能の高いグラボなら超美麗な画質を楽しめるのではないかと思いますが、ひとまず普通にプレイすることはできました。みんながみんな10万円もするような高級グラボを買えるわけではないので、こちらご参考にしていただければと思います。

定番ベンチマーク 3D MARKを計測
ではグラフィックボードを購入したらお約束の定番ベンチマーク、3D MARKで性能の計測をしてみましょう。このソフト、機能限定の無料版のほか有料の製品版のほうは3,900円くらいで販売されていますが、たまにSteamでセールをすることがあるので、その時期を狙えば1,000円前後で購入できます。
Fire Strike
DX11ベースのテスト、Fire StrikeはGTX1650でも「良好」評価ですが、実はFPSは40前後。RTX3060ならスコアは2倍以上でFPSも80前後まで出ます。


Time Spy
DX12ベースのテスト、Time SpyはGTX1650でスコア3880、FPS20前後。RTX3060ならスコア9146、FPSは50前後と順当に性能アップ。


Steel Nomad Light
同じくDX12ベースのSteel Nomad LightはGTX1650でスコア3221、FPSは23前後。RTX3060ならスコア8965、FPS66前後で普通に動きます。


Steel Nomad
同じSteel Nomadでも処理が重いほうのバージョンはGTX1650でスコア337、FPSは3前後で完全に紙芝居状態に。これはRTX3060でもスコア1970、FPS19前後でかなり厳しい。重たいゲームをゴリゴリに動かす性能はないのがわかります。


一方でLightroomの画像処理において、AIを使ったノイズ低減やぼけコントロール、スーパー解像度などの処理は具体的に所要時間を測ったわけではないながら体感でわかるほどにスピードアップしましたので、コストに見合う効果はあったものと思っています。
近年グラフィックボードの価格は高騰していて、数年前から比べても倍近いコストが必要になりました。大枚はたいて高級グラボを購入しても、数年で世代が変わりさらに性能の高い製品が出現するのがグラボの運命ですが、本製品GK-RTX3060-E12GB/OC/WHITEはゲーマーでなくてもちゃんと恩恵が受けられるうえに、光るしかっこいいし中古もそこそこ出回っていてコスパも良好といい線いってるのではと思いました。しばらくはこれでPCライフを楽しみたいと思います。

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