
自作PCの組み立てはひと昔前より格段にラク
12年ぶりに新調する自作PCのパーツが集まりましたので、早速組み立ててみましょう。今回だいぶ久しぶりなので、事前にWebなど調べておおまかな手順は確認しておきました。



まずはCPUをマザーボードに取り付けましょう。

ソケットAM4時代のRyzenはCPU側に細かなピンが立っていて、何かのはずみで折れてしまう場合もあったようですが、最新のZen4アーキテクチャに対応するソケットAM5ではCPU側にピンがなくなったので、扱いはラクになっていると思います。

CPUをマザーボードにセットしたら、温度上昇を抑えるためCPUクーラー(冷却ファン)を取り付けます。最近のCPUクーラーは大型化が進んでいますが、今回はCPUに付属している比較的コンパクトな純正クーラー、 Wraith Prismをそのまま使うことにしました。このクーラー、別で買うとなると数千円するようなので、CPUに付属しているのは得した気分になりますね。どうやら光るようなのでちょっと楽しみ。

次にストレージとしてM.2 SSDを取り付けます。こんなチューインガムみたいな大きさなのに容量は1テラバイトです。

マザーボード上のM.2スロットに挟み込むようにセットして、このあと冷却用のヒートシンクを被せてネジ固定します。

メモリーはDDR5タイプの16ギガを2枚使ってデュアルチャンネル構成とします。こうすると32ギガを1枚で使うよりも速いのです。ちなみにこの製品、製造元メーカーの記載が全くないのですが、後日ハードウェア情報の表示ツール「CPU-Z」で確認したところチップはSAMSUNG製でした。

CPU、CPUクーラー、M.2 SSD、メモリーをセットしました。基本構成はこんなところ。

組み終えたマザーボードをPCケースにセットします。グラフィックボードと電源は節約のため使用中のPCから抜き取って流用しました。

コンセントにつないで電源を入れると、パーツが光りました!マザーボードのチップセット付近とCPUクーラーの2か所が光っているだけですが、どちらもレインボーカラーに光って結構明るいしかっちょいいです。しばし見入ってしまいました。

この状態でディスプレイに繋ぐと、BIOSが表示されました。CPUもメモリーもきちんと認識されているようで、ひと通りBIOS項目を確認しましたが問題はなさそうです。

Wondows11のUSBメモリをPCのUSBポートにセットして再起動させると、Windowsのインストールがはじまりました。Windowsのライセンスキーを入力して言われたとおりに進めていけば、ほどなくインストールが完了。昔はBIOSで起動ドライブを指定するとかなんやかんや面倒でしたが、今は光学ドライブも使わないしあっという間にインストールできますね。隔世の感を禁じ得ません。

以前から使っていたHDDやサウンドカードなどを取り付け直して組立終了です。サウンドカードが古いものなのでドライバを読み込ませるのにひと工夫要りましたが、概ねトラブルもなく使用可能となりました。懸案であったLightroomとPhotoshopも最新バージョンが使えるようになりましたし、AIを使った生成塗りつぶし機能など重めの処理も快適に使えています。結局費用は10万円以上掛かってしまいましたが、掛けたコスト以上の効果はあったと思っています。
ちなみに初期状態ではBIOSのファン設定が「静音」モードになっていて、ファンの回転数が抑えられ回転音はほぼ聞こえないくらいでしたが、待機状態でCPU温度が50℃近くになっていましたので「標準」モードまで上げておきました。これなら待機状態で40℃前後といったところなので安心です。もっとも、Photoshopとか使うとあっというまに75℃まで上がっちゃいますが笑。


試しに3DMarkを走らせたので結果を忘備録として貼っておきます。グラフィックがだいぶ世代の古いGEFORCE GTX1650のままなので総合スコアはあまり変わっていませんが、Fire Strike 物理スコアは9,163→33,372に、Time Spy CPUスコアは3,202→12,397にそれぞれ大幅アップしていました。以前のCPUがCore i7 2770kという凄まじく古いものでしたので、この部分は順当な性能アップかと思います。

ところでPCのパーツを光らせるのってそれほど興味はなかったのですが、やってみると結構楽しいことに気付き、なんだかもっと光らせてみたくなりました。どのへんを光らせようか、じっくり考えてみようと思います。

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