タムロン超望遠レンズの新製品を短期集中レポート
タムロンさんの新製品モニターキャンペーンに当選し、このたび短い期間ですが新製品である50-400mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD (Model A067)をお借りすることができました。タムロンといえば日本のカメラ業界黎明期よりレンズ製造を続けている老舗光学メーカーで、各社の一眼レフまたはミラーレス用の交換レンズの製造販売を手掛けていますが、Nikonとの繋がりも深く、最近ではNiko純正のZ用として発売されているズームレンズのうち数本はタムロンのOEM製品です。
私も過去多くの製品を使用してきましたが、ここ最近はサードパーティ製のAFレンズを使うことはほとんどなくなったので、タムロン社製の新製品を手にするのは結構久しぶりのこととなります。私が昔使っていたタムロン社製高倍率レンズは、正直便利だけれども画質はほどほどといった印象でしたが、さてさて新製品ではどれくらいの性能になっているでしょうか。
50-400mm F4.5-6.3 Di III VC VXD はどんなレンズ?
今回お借りした50-400mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD (Model A067)は、50mmから400mmまでをカバーする高倍率レンズですが、メーカーとしてはこの製品は高倍率レンズではなく、超望遠レンズの広角端を50mmまで伸ばしたという位置付けです。例えばこのレンジでよく見かける100mm~400mmあたりのズームレンズでは当たり前ですが望遠域しか撮れないですけれども、これが50mmスタートとなると標準域が入りますので、なんならこれ1本で標準から超望遠までいけてしまうという機動力の高さを発揮できるというわけです。
そのうえで、広角域が必要なら単焦点の28mmあたりを1本用意するとか、ユーザーは何を撮りたいかによって様々な組み合わせを考えることが出来ますので、本製品のようなレンズの登場により装備の選択肢が増えたことは単純に嬉しいことです。
Z用の外観をチェック
それでは外観をチェックしていきましょう。本製品はソニーEマウント用が2022年に先に発売されていて、ニコンZマウント用がこの8月に追加されたものですが、それぞれで若干の仕様の違いがあるようです。
Zマウント用はソニーEマウント用より若干大きく、レンズ全長は185.8mm、重量は1,180g。レンズ径はこのクラスとしては小さめの67mmですが、レンズの最も太い部分の径は88.5mmですので、それなりのボリュームは感じます。
最大の400mmまでズーミングすると写真のように結構先端が伸びて見栄えがいいとは言えませんが、このクラスの超望遠ズームはどれもこんなものですので目くじらを立てるほどではないでしょう。50mmから400mmまで動かすズームリングの回転角は75度と比較的短く、ズーミングによる画角の切り替えはラクなほうかと思われます。
普段よく使っているニコンの標準ズームレンズ、NIKKOR Z 24-120mm F4 Sと並べてみると、どれくらい大きいかが分かりやすいです。NIKKOR Z 24-120mm F4 Sも決して小さいレンズではないですが、これを一気に凌駕するサイズ感はやはり超望遠レンズクラスのもの。巷ではこれでもコンパクトと言われますが、それはあくまで超望遠レンズとしてはの話で、一般的な望遠域のレンズにくらべればやはりそれなりに巨大ですね。
レンズ側面にはコントロールスイッチが3つ。これ使いみちですが、取説によると写真左手の丸いのがフォーカスセット、中央のスイッチがAF/MF切替スイッチ、右手がカスタムスイッチとのことでしたが、使ってみると丸いのはAEロックボタンで変更不能、右手のカスタムボタンは何の機能も付加されていませんでした。このへん初見では使いかたがよくわからないのですが、多分専用ソフトウェアであるTAMRON Lens Utilityというのを起動させて何か設定するのかもしれません。今回は貸与できる期間が限られていて解明に時間がかかりそうなので、ここの機能については全面的にスルーさせていただきます。
Nikon Zfに装着してみよう
それでは愛用するNikon Zfに装着してみましょう。
わかっていましたが、ヘリテージデザインを採用したお洒落ミラーレスであるZfにはあきらかに不釣り合いな大きさです。Zfでこうした重量級レンズを使う場合はグリップが安定しないので、最低限外付けグリップは装着しておくことを強くお勧めします。今回純正エクステンショングリップZf-GR1を装着してみましたが、この組み合わせで2,012gと、2kgをオーバーしてしまいました。
レンズフードを付けると更に巨大になります。Zfはもともとこんなでっかいレンズを装着するカメラではないでしょうから、外付けグリップを付けたところで、Z6とかZ8ほど扱いやすくはならないでしょうが、強力なボディ内手振れ補正機能と、レンズの方にもタムロン社独自の手振れ補正機能VCを搭載していますので、あまり神経質にならずに使用できるのではないかと思っています。
なにしろお借りしている状態の製品なので、正直悪口はちょっと言い辛いのですが笑、私のページでは忖度のないお話ができたらいいと思っています。今後作例など出来次第レポートを投下していきますので、ご興味のある方は是非続報をお待ちくださいませ。
タムロンさんのHPにレビューが掲載されましたのでリンクを貼っておきます。
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