新京成電鉄「滝不動駅」の名称の由来となった真言宗の寺院
御瀧山金蔵寺は千葉県船橋市金杉にある真言宗豊山派の寺院で、本尊が不動明王ということから御瀧不動尊(おたきふどうそん)と呼ばれています。ここ、実は新京成電鉄が、2024年11月24日(日)まで行っている「新京成寺社巡りスタンプラリー」の対象寺社のひとつになっているのです。
創建は室町時代の1423年。伝承によると、越後国出身の僧が金杉村(現在の船橋市金杉)には夜も明るくなるほど光を放って輝いている場所があると聞き、護摩を修したのち夢で不動明王像がこの地に埋まっているとのお告げを受け、その場所を掘ると不動明王像が出土し、その掘った跡から水が湧き出し滝となったとのこと。
こちらがその不動滝。創建以来枯れることなく流れ出ているとのことで、現在の滝は1979年(昭和54年)に改築されたものです。
仁王門を潜り境内に向かいます。この日の装備はNikon Zfにレンズは1987年製のAi AF Zoom Nikkor 24-50mm F3.3-4.5S、および1995年製のAi AF Nikkor 50mm F1.8Dの2本。初期のNikonオートフォーカスレンズたちです。マウントアダプターFTZを経由するとオートフォーカスは効きませんが、電子接点があるのでexif情報が記録されるのが便利です。
境内にちょっと珍しい像を見つけました。あとで調べたところ、こちらは馬頭観音像といって、太平洋戦争にて軍医として中国へ渡った医師が、戦争で銃弾に倒れる馬達の供養を思い立ち、昭和47年に建立したものとのことでした。
現在の本堂は2000年(平成12年)建立。円仁作といわれる木造の不動明王立像が安置されていますが、もちろん見ることは叶いませんでした。
こちらは大師堂、旧本堂です。建立は不明ですがなかなかの風格です。内部は信者の方々の寄贈の大絵馬などが奉納されています。
観音堂。先祖の供養塔として、大本山奈良県長谷寺の十一面観世音を写し本尊としています。内部は見られませんが、全ての方向を見守っているといわれる十一面観音像が安置されているほか、堂内の天井には日本画家児玉輝彦による百人一首が描かれているようです。
Ai AF Zoom Nikkor 24-50mm F3.3-4.5Sは多分今なら激安で入手できる安価なレンズですが、その割にはほどほどに良く写るかなという印象です。低倍率ズームらしく変な湾曲とか少ないようですが、ただ収差はありますし逆光にも無茶苦茶弱いです。あえて購入しなくてもいいとは思いますが、使えないこともないですね。
仁王門の前には湧水でできた弁天池と呼ばれる池がありますが、その中心には六角の弁天堂があります。趣があって季節によってもなかなか美しいと思われますが、注意書きの多さが目につきますね。Ai AF Nikkor 50mm F1.8Dは前後の50mmF1.8モデルと多分レンズ構成が同じでさすがの描写力です。今でも十分に通用する高画質といえるでしょう。
御瀧不動尊は最寄駅の新京成線「滝不動駅」から徒歩約15分。住宅地や歩道のない公道を経由するのでまあ多少遠いですけれども、見どころも多く公園とも隣接しているので、散歩する気持ちで訪問するのもいいかもしれません。
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