秋田県沿岸部の岩舘漁港をズマリットで撮る
岩舘漁港は秋田県山本郡八峰町にある小さな漁港。五能線岩舘駅近くにあり、付近には海水浴場もありますが、例によって岩舘駅も無人駅ですし、漁港としては規模もこじんまりとしたもので、観光地というよりも単なる地元の小漁港といったところです。ただし釣りポイントとしてはそこそこいけるようですね。
観光地化されていないリアルな小漁港ということで、これひょっとしてズマリットで撮ったら面白いのではないかなどと思いついてしまいました。今回はNikonのZ6に装着してこの漁港を撮影してみましょう。
私の所有するズマリットはLマウント版の前期モデルで、1953年頃の製造のものですから今年で70歳くらいのオールドレンズとなります。今回はあえてF値開放は避けて、少し絞って使ってみましょうか。こちらのショットはF2.5付近で言うほど絞っていませんが、前方の地面がぼけていることで奥行き感がありますね。
漁船としては比較的新しそうな型の船も停泊していましたが、ズマリットで撮るとなんとなく旧型っぽく見えません?
F2くらいで背景があきらかにぼけてきます。開放F1.5にすればもっとわかりやすくぼけるんでしょうけど、そうすると全体的にふわふわした描写になってしまうのでどちらを採るかは迷うところです。
F5.6あたりまで更に絞ってみます。これまではせっかくの大口径レンズなので積極的にF値開放で撮ってきましたが、本当に2~3段絞るだけでがらりと描写が変わるのがこのレンズの難しいところでもあり、醍醐味でもあるのでしょう。
クセ玉で有名なズマリットですが、私の個体はいたって素直に普通に写るんですよね。実はZ6と組み合わせて使うのは今回初めてなので、ひょっとしたら使うボディによっても写りが違ってくるかもしれません。
ちなみにF値開放で撮るとこんな感じ。うーん、こっちのほうがわかりやすくズマリットっぽさが出てる気も。
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